あや

レイニーデイ・イン・ニューヨークのあやのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

2020.08.20 映画館にて鑑賞。

エル・ファニングが観たくて、ティモシー・シャラメも出演ということで気になってはいたのですが、あらすじを見てあまり期待していませんでした。ラブロマンスは観に行かないのでこれといった正解がわからないし。
しかし映画を観に行くのも久々だったので知らずに期待値が高くなっていたのかもしれません。

ティモシー・シャラメのアンニュイな雰囲気は好きです。ヘビースモーカーな感じはぜんぜんしないけど。笑
前半中盤はアシュレーに振り回されて可哀想でしかないギャツビーだけどあんな見た目なら観客みんな味方する、ずるい。笑

そのアンニュイな雨雲をセレーナ・ゴメス演じるチャン・ティレルが切り込んでく所が好きでした。彼女は潔くて大胆、素直じゃなくて彼を皮肉ってしまったり。個人的には彼女にしか感情移入できなかった。

一方、大好きな映画の監督に俳優に取材やスクープという名目でついて行っちゃうミーハーな美女アシュレーも良く言えばフットワークが軽くて、舞い込むスキャンダルに浮かれ気分なんだろうなって感じはわかるけど、
「ボーイフレンドはいるの?」って聞かれた時に「友達はいるけど彼氏じゃないわ」みたいな返しをしたとこで、この女だめだ…って思ってしまった。しかし恋人を裏切った仕打ちは見ててなんかすごい悲しくなった。
ギャツビーもティレルにキスした時点で裏切りなのでは?

男のひとは許されるのに女のひとは必要以上に罰を受けなきゃいけないのかな…と受け取ってしまってそれは違うし、その感覚は今の時代には合ってないかなと思いました。

ニューヨークや雨によるすれ違いが原因のように見えるけど、もともとそんなに二人は好きあってたわけじゃないんだよね…大学の中で自分の位置に似合うひとだから、親に紹介できるひととの恋愛がしたかっただけのような。

ギャツビーの母の秘密はストーリーには必要不可欠かもしれないけど偽アシュレーは親だったら見抜けそうじゃないかな。



個人的にエル・ファニングのファンとしては「そうだった、彼女演技派だからこういう嫌な感じの役も前からやってたよね…ステレオタイプのブロンズってそういう役多いし。」って思いだした。毎回けっこうショックなんだけどさ。

映画の起承転結はしっかりしていて、テンポはそんなに速くないけど最後まで飽きることはないかと。キャラクターに対して色々考えを巡らすことができる素敵な映画であることは間違いないと思います。
あや

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