厳しいお父さんを演じていたのがブラザートムだったので、てっきり「実は俺も昔音楽に超絶はまっていてな……」と途中でファンキーな面を出してくるのかと思いきや違った。
キャストが問題児ばかりでいわくつきの映画だけど、頭からっぽで観られる作品を探しているときにはちょうどよかったので、配信してくれてありがとう。
できればもう少し音楽のマニアックな情報を差し込んでくれたり、古いだけじゃなくて渋い選曲してくれたりしてほしかったけど、内容的にも子どもと一緒に楽しめる感じのものだから、あえて「みんなが知っている曲」を扱ったんだろうな。
(でももしかしたら知らない曲も入れることで新たな出合いになったかもしれないよ、とも思うけど)
漫画はたしか冒頭ちょっとだけ試し読みしたことがある程度だけど、絵柄はどうあれ、なんとなく子ども向けという印象は抱かなかったので、そのあたりは映画化するにあたって変わったのかな。
親世代もそうだけど、主人公世代も、改めて友だちがいるって素敵なことだなぁと思いました。
みんなご近所だし、これからも変わらずにいてほしい。
舞台が渋谷っていうのも個人的にはめちゃめちゃよかった。
ただ、渋谷に生まれ育っていたら、もう少しカルチャーに触れていたように思うが……よっぽどそれまで興味がなかったんだろうか。
出てくるクラブが私の知っているクラブとは全然違っていて、とてつもなく平和そのものなので、こういうところなら安心して楽しめそうだし行きたいと思った。
作ってほしい。平和なクラブ。