HidekiAndo

SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬のHidekiAndoのレビュー・感想・評価

3.7
観たいと思いながら、劇場鑑賞を逃した写真家 鋤田正義のドキュメンタリーです。

マーク・ボラン撮りにイギリス行って、デヴィッド・ボウイにたまたまた出会うとか、エピソードがスゴすぎますねー!
ポートレート系のカメラマンって、そーゆー『引きの強さ』って、本当に大事ですね。

ボウイに関して言えば、『HEROES』のジャケは有名ですが、個人的には京都の街中での写真がめちゃくちゃ印象的です。
阪急電車の前や、居酒屋での写真を見て、『あ。デヴィッド・ボウイって本当に実在してるんだ』って、改めて思えました。
アーティストの『近寄りがたい、浮世離れした、アーティスト然』とした物と、『自分達と同じ人間なんだ』という物を両方撮れるのは、やはり被写体との距離感、信頼関係の強さが無ければ、と感じました。
YMOのあのジャケや、ジャームッシュの『ミステリートレイン』のあの写真も、鋤田正義による物と知り、同じ日本人として、誇らしく思いました。
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