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白いトナカイのsonozyのレビュー・感想・評価

白いトナカイ(1952年製作の映画)
4.0
雪深いラップランドで、夫を虜にしようとシャーマンの元を訪れた妻は、白いトナカイに変身する魔女となる。
フィンランドの寓話のような世界。モノクロ作品。

トナカイのソリレースに紅一点参加したピリタは接戦したアスラクと恋に落ち結婚。
夜誘いをかけても乗ってこず、トナカイ牧畜のため数週間出かけてしまうアスラクを惹き付けようと、ピリタはシャーマンの元へ。

シャーマンが秘薬を作り、祈祷を始め「帰り道に最初に出会った生き物を、石の神に捧げなければならない」と語ると、ピリタの表情が一変。彼女が太鼓に手をやると….
そんなピリタの姿を見て「魔女….」と怯えるシャーマン。

アスラクがペット用に置いていった子ヤギを石の神の生贄に捧げたピリタ。
その日から、ピリタは月夜になると、白いトナカイに変身するようになる。

トナカイ牧畜民の一人の男が白いトナカイを捕らえようと追い、投げロープで倒す。
するとそこには微笑む魅惑のピリタが。男は驚きながら惹き寄せられるが、彼女の歯が…

男の亡骸が村に運ばれ悲しみに包まれる中にピリタの姿も。
そして、別の夜、また被害者が出て、白いトナカイは魔女ではないかという噂が広がる。

帰って来たアスラクや村人は、白いトナカイを仕留めるため鉄槍を手に動き出す。。。

ラップランドの大自然と大量のトナカイたち。
ピリタ役のミリヤミ・クオスマネンさんのワイルドな魅力。
ピリタ→白いトナカイ→ピリタに戻ったと見せかけて吸血鬼(というほど変身はしませんが)というユニークな魔女。笑
最高でした。

ゴールデングローブ賞: 外国語英語賞
カンヌ国際映画祭: International Prize/Fairy Tale Film
ユッシ賞(フィンランド): 主演女優賞、撮影賞、音楽賞
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