生命の力を感じる1作。
タリバン政権下のイスラム主義が占める街タブールでの出来事。
過度な女性差別で苦しむ家族を写した物語。
どういう差別かというと
⑴ 女性だけで外を歩くな
⑵ 写真を持ち歩くな
⑶ 女性は買い物をするな
この差別の中、父親が娘に本を読ませただけで父親が捕まってしまう。
ここの家族は父以外の男性は言葉がまだ喋れないほど小さな子だけ。
あとは皆女性だった。
逮捕された父親の誤認逮捕を訴える為、街を歩くも父親の写真を破られ暴力をふるわれ強制的に家に戻される。
こんな絶望の中、娘は男になりすます為髪を切る。
男なら買い物もできるし、街を歩く事ができるからだ。
この作品の強烈なところは娘の清い心が鮮明に映し出される所。
娘を大事に育てた父親を刑務所から出すために様々な事をする。
そして、父親から得た想像力で物語を育てていく。
その物語がとても平和で、現実との対比がものすごく苦しくなりました。
とても苦しい映画ですが、諦めず行動すれば理解者が現れ、希望を与えてくれるかもしれない。と教えてくれる映画です。