第二次世界大戦の最中という過酷な時代の中で実際に起こった事件が元になっているということで、見る前はちょっと身構えていたのですが、心温まるストーリーにまとめられていて、良い意味で裏切られた気分でした。
「ウィスキー」を中心に、親子の愛がすれ違ったり、島民と関税庁のコミカルな攻防戦が起きたり、と決して目まぐるしい演出ではないのに目が離せません。
そして、全編を通して画面に映るスコットランドの島と海がとても美しい。
その美しさが、ますます戦時中の出来事であるということを忘れさせますが、この映画に関しては、そうして時代感を薄れさせていることのが正解であるように思います。
スコットランドに行って、ウィスキーが飲みたくなる、そんな映画でした。