ウイスキーと2人の花嫁の作品情報・感想・評価

ウイスキーと2人の花嫁2016年製作の映画)

Whisky Galore

上映日:2018年02月17日

製作国:

上映時間:98分

あらすじ

NYへ向かうはずの5万ケースものウイスキーの運命とは―― 思いがけない落とし物が奏でる”結婚狂騒曲”! 第二次世界大戦の戦況悪化の為、ついにトディー島へのウイスキーの配給が止まってしまい、島民たちは完全に無気力に陥っていた。島の郵便局長ジョセフ(グレゴール・フィッシャー)の長女ペギー(ナオミ・バトリック)と次女カトリーナ(エリー・ケンドリック)はそれぞれの恋人との結婚を望んでいたが、周囲から…

NYへ向かうはずの5万ケースものウイスキーの運命とは―― 思いがけない落とし物が奏でる”結婚狂騒曲”! 第二次世界大戦の戦況悪化の為、ついにトディー島へのウイスキーの配給が止まってしまい、島民たちは完全に無気力に陥っていた。島の郵便局長ジョセフ(グレゴール・フィッシャー)の長女ペギー(ナオミ・バトリック)と次女カトリーナ(エリー・ケンドリック)はそれぞれの恋人との結婚を望んでいたが、周囲から「ウイスキー無しじゃ結婚式はムリ!」と猛反対され困った状況に…。そんな時、輸出用に大量のお酒を積んだニューヨーク行きの貨物船が島の近くで座礁。沈没寸前の船内には、なんと5万ケースものウイスキーが積まれていた!「これはきっと神様からの贈り物に違いない!」島民たちは禁制品のウイスキーを秘かに“救出”しようとするが…。

「ウイスキーと2人の花嫁」に投稿された感想・評価

ne22co

ne22coの感想・評価

3.7
2018年 観賞7作品目(試写)

第二次世界大戦中のスコットランドの小さな小さな島で起こった実話が元になっているそうで、小さな小さな島の感じがとってもほっこり、じんわりと心が温かくなる、ゆる癒し作品でした。

激化する戦時下(とは言ってもスコットランドの端の小さな島の人々にとってはまだ戦争の実感は薄め)で、ウィスキーが人々の心の拠り所になっていた様子がその時代とか感覚を実感できない今の自分にも伝わって共感できてしまう。小さな島だからこその島民達の団結力、クスッと笑える描写がちりばめられてます。

娘2人をお嫁に出すパパの切なさにはぐっと、ぐぐっときました。
ウイスキーと2人の花嫁
2/17公開ですが 一足早くレビュー。

1941年に起きた貨物船座礁事件を基にしたコンプトン・マッケンジー原作小説の2度目の映画化。
第二次世界大戦下のスコットランド・トディー島
戦争が激化していく中でウイスキーの配給が止まり、無気力な日々を過ごす島民達。
島の郵便局長 マクルーン(グレゴール・フィッシャー)には恋人との結婚を望む2人の娘がいるのだが、ウイスキー無くして結婚式はできないと周囲から反対されてしまう。
そんな折、5万ケースものウイスキーを積んだニューヨーク行きの貨物船が島の近くで座礁する。
島民達は一丸となって沈没寸前の船からウイスキーを回収し大喜びするも、持ち出されたウイスキーを押収しようと関税消費税庁の人間が島を訪れるのであった。
ウイスキーを巡る島民達の一喜一憂を通し、人々の些細な喜びを 他者に歩み寄る心を描いた作品だ。

正直なところ、余程の映画好きかウイスキー好きで無い限り心のアンテナには引っ掛かりにくい作品であると思う
沈没した船の如く、その存在に気が付くことも無いまま埋もれてしまいかねない
だけど、この作品は面白い
キッカケさえ掴めれば、あなたも必ず楽しめる

大して酒好きじゃないぼくは、ウイスキーの配給が止まったことで落胆する島民達の心模様が良く分からない
今程娯楽がある時代でも無い
スマホも無ければiPodも無い
クラブも無ければゲーセンも無い
そもそも戦時中である
あらゆる理屈で頭を埋め尽くせば理解できないことも無いが、もっと手っ取り早い方法がある
それは、ウイスキーを自分の好きなものに置き換えることだ。

ぼくの場合は映画
仮に映画が禁じられたとしても人生は続いていくし生きていられるけど、どう考えたって生き方は変わってしまう
それも、おそらくマイナス方向へと変化する
ぼくが映画に固執する理由
それは実人生が充実していないから
もちろんそれだけが理由では無いが、人生の最も輝く瞬間を切り取った映画の世界を疑似体験することで満たされない部分を補っている自分がいる
日常では容易に体験し得ないこと 登場人物達の痛みや勇気に寄り添うことで、多くのキッカケを貰っている
それらを糧とすることで、クソみたいな日常でも這い上がろうと頑張れる
それが奪われたのなら落ち込むのは必至だし、結婚式どころじゃなくなるのも頷ける

無くても生きていけるけど、いざ無くなると困ってしまうもの
あなたにとってそんな風に思えるモノとは何だろう
それをウイスキーに置き換えるだけで、あっという間に作品世界へと飛び込めてしまうはず
気が付けば酒を欲する島民達のやり取りに笑みがこぼれ、あたたかい気持ちにだってなれてしまう。

目に見えぬ信仰や災いの恐怖には忠実で、目に見える酒や欲望には踊らされっ放しの島民達
身勝手で 滑稽で 愛おしくて、その姿はぼくやあなたと隣り合わせに感じられる存在
そんな彼らの葛藤や他者との関わり方を垣間見ていく内に、在るべき酒との付き合い方も見えてくる

酒はきっと人の心を柔らかくするためにある
その柔らかくなった心が、他者との距離だって縮めてしまう
祝いの場では、見知らぬ者同士であっても共に喜びを分かち合える
悲しみの場では、一時的にでもその痛みを和らげてくれる
使い方さえ間違えなければ、酒は人と人とを繋いでくれるし助けてくれる
けれど、人は間違える
飲んでいる内はいいが、飲まれてしまうからダメになる
酒に限らず、自身の大切なモノとの向き合い方も問われた気がした。

酒に踊らされる島民達はもちろん、ルールや信仰ばかりを重視して人の心に歩み寄る努力を怠った人物達の葛藤もまた見所の一つ
一見正しいことをしようとしている者が蔑ろにされているように思える場面がチラホラある
観客はつい主要人物達の味方になりがちだから気にも留めないかもしれないが、そこに理不尽は確かにあった
しかし、回避することもできた理不尽であったと思う
どちらに正義があるかはさておき、そもそも歩み寄る努力を怠っていたから起きたこと
自分のことだけを考えているから、その理不尽を強いられる
一人はその道を突き進み、もう一人は歩みを止めて考え直す
選んだ道の違いが、大きく道を左右する

あって当たり前だと思っているモノの価値
外的要因に頼らずとも己の意志で一歩踏み出す勇気
自分を理解してもらう努力より、相手を理解する努力の方が難しいこと
あなたやぼくが生きていく上で大切なことを、いくつも示していたように思う。

トリガーさえ早めに掴めれば、大きく化ける作品です
あたたかくて おかしくて ちょっぴり真面目
観た後にはきっとウイスキーが飲みたくなると思います!
ぜひ劇場でご覧ください。

青春★★★
恋 ★★
エロ★
サスペンス★★★
ファンタジー★★
総合評価:B
 ふだんはウイスキーをハイボールにして飲む邪道な女ですが、く~っ、この映画見たらクイッとストレートで飲みたくなりました。

 映画からウイスキー愛があふれてますね。ウイスキーが本当においしそうに描かれていて、楽しい映画です

難破船からウイスキーをせしめようという村人を妙な正義感で阻止しようとするよそ者の軍人のおえらいさんの奥さんがかっこよかった~★