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エクスティンクション 地球奪還のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2018年のNetflix独占配信作品。

監督は「アニマルズ 愛のケダモノ」のベン・ヤング。

あらすじ

エンジニアのピーター(マイケル・ペーニャ「運び屋」)は異質な敵に侵略される悪夢に繰り返し苛まれていた。ある日、ある日突然悪夢の通りに一群の宇宙船が街を侵略し、ピーターと家族はそこから逃げ果せようとするが…。


Netflix独占配信、これはその初期の作品かな。

マイケル・ペーニャ主演作ということで、割とコメディリリーフ的な役割の多い彼のシリアスムード全開な感じが新鮮。

序盤は彼が宇宙人に襲われる悪夢が日常生活のシーンの狭間に挟み込まれていて、あれこれはもしかして実はパッケージやその後の侵略される展開はもしかして全部彼の妄想落ちなのかなーと中盤までは思っていたんだけど…。

パーティーシーンからの侵略というと「クローバーフィールド」1作目を思い出したり、マンションの屋上から炎上する街を見下ろす描写なんかは「スカイライン-侵略-」を思い起こさせるなど、近年のSF映画のピースをちりばめながら、それでも退屈することなく、テンポ良く纏まっていた。

また、宇宙人にあたる敵キャラもモンスター然としたルックこそ宇宙服に包まれているので、あまり感じないがその宇宙服がなんというかまるでエイリアンの卵を産み付けられたみたいにボコボコしていて、それはそれで新鮮。そして、モンスターらしさがない代わりにその正体が実は人間だったというオチは結構ビックリした。

というか、妄想オチでない代わりに、なるほど実はピーターたちの方が実は人造人間であり、侵略者だった敵が本当の人間、ピーターが苛まれていた悪夢は全て抹消された過去の記憶だったという「どんでん返し」だったのか。

だから、ピーターの仕事がよくわかんなかったり、その上司の含みのある感じだったのかーと思うと、SFパニックを期待していた面白さはあまりない代わりに実によくできた脚本に対する面白さはあった。

それまでの展開に感じる違和感もピーターの悪夢が妄想であるか否かを観客が疑うことに注視させることで薄れさせることができるので、なるほど上手いなぁ。

こういったSFパニックものは出し尽くされた感はあったんだけど(それでも好きだから楽しめちゃうんだけど)まだまだこういう意外性を追求できる可能性があるんだなぁと感じさせる一作だった。
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