Maririri

7号室のMariririのレビュー・感想・評価

7号室(2017年製作の映画)
3.5
個室DVDショップ「ハリウッド」には勝手に入るなと言われている7号室がある。うすら信心深いオーナーが神様グッズを祀っているだけなのだが、気の通りを良くすると言い扉は空いている。

バイトのテジョンは借金をしている闇金からクスリの保管を頼まれ7号室に隠すことにした。一方不慮の事故で新入りのバイトを死なせてしまったオーナーも7号室に死体を隠すはめに。ある日ガサ入れ先を間違えた警察がやって来て大慌て。ふたりの守るべき隠しものは無事に戻るのか?

スリラー系に括られているけど怖い要素が全く感じられないのは、ドギョンスとシン・ハギュンが「真面目にしてるのに、どことなく間が抜けて可笑しい」という演技に長けてしまったからだと思う。いっそ三谷幸喜あたりに脚本書かせて、シチュエーションコメディ全開でセルフカバーしてもらいたい作品。

『復讐者に憐れみを』で緑髪の聾唖者を演じていたシン・ハギュンは歳を重ねても、声を発しても、味のある存在感が良い塩梅だし、ドギョンスは目つきが印象的なうえにあの声は卑怯だね、最高だ。

結末はかなり曖昧なハッピーエンド風だけど、ドギョンスたぶんあの後に……だよね?(と勘ぐるのは私だけか?)
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