佳香かこ

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングの佳香かこのレビュー・感想・評価

4.2
2019年 映画はじめの一作。
映画館で声を出して笑った、新年一発目にふさわしい作品。

物心ついた頃から女性につきまとう美醜問題。
美を求める女性たちの努力は痛々しくもあり、健気で涙ぐましい。
百田尚樹の『モンスター』でも感じたことだが、ただ女性はどんなに見た目を美しく変えて愛されたとしても、最初はその見違えた自分で男性を翻弄してみたり、あれこれ「美人」だけが享受できる恩恵にあずかってみるのだが、
結局最終的には「そのまんまの飾らない自分自身」を受け入れ愛してほしい、と願わずにはいられない、どうしたって報われず、欲深い生き物なんだと思い知らされる。
それが滑稽であり、愛おしくもある訳だが、これぞ正に「美容は究極の自己満足」だと言われる所以なんだろうと思う。
佳香かこ

佳香かこ