やや

プーと大人になった僕のややのネタバレレビュー・内容・結末

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大人は、生きるために、家族のために、仕事や時間に追われ責任も生まれてくる。
魅力的にさえ見えていた自由奔放な人が途端に自分のペースを乱す悪に思えてくるし、時間が無限にあるプーさん(や子ども)のマイペースに付き合っていると「忙しいのにこんな事をしてるヒマはない」とイライラしてしまうのはよくわかる。わかるよ…

寂しそうなプーさんやマデリン。仕方ないと目を背けながら心苦しそうなクリストファーロビン。
子どもは親の事情がわからないし、大人は子どもの頃のままではいられないんだよなぁ。
そんな大人には残酷とさえ思える純粋な質問やセリフが刺さる。

「何にも使わないけど、風船を持つと幸せな気持ちになれるんだ。きみは違う?」
「娘は僕のすべてだ」「じゃあなんで一緒にいないの?」
「それは風船より大切なことなの?」
「何もしないは最高の何かにつながる」

大人は子どもの頃やプーさんたちのように「何もしない」だけでは生きられないけど、それでもいちばん大切な自分にとっての"風船"はなんなのか、少しの時間でもいいから大切な人と"何もしない"をする日を作るのも大事だと思い出させてくれる作品だった。
やや

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