「Ｚ」という大好きな社会派サスペンスをもう一度観たいと思いながら、かなえられない、コスタ・ガヴラス監督。
彼がアメリカで撮った、これまた実話に基づく社会派サスペンス。久しぶりの再鑑賞。
チリのアジェンデ政権が軍部のクーデターで倒された頃が舞台。この頃のチリの状況は「チリの闘い」というドキュメンタリーを観ていたので、初見時よりは分かります。
アメリカ人の若者がクーデターの最中に行方不明になり、彼の父親と妻が現地で彼の行方を追いますが、、。
戒厳令が発令され、街中で銃声が絶え間なく鳴り響き(心臓に悪い悪い)とても不安な状況下。頼りにならない領事館や大使館、軍部や警察相手になんとか見つけようと必死で交渉を続ける父親と妻が痛々しい。不安と焦りがつのり、時には言い争いすることもあるけれど、思いは同じ。ああ、もやもやする、、^^;
当時の状況の描写が、とにかくめっちゃ怖ろしいです。そして、裏側にある国際情勢の暗躍。個人ではどうしょうもない壁。なんともやるせない思い、、^^;
父親役のシリアスな方のジャック・レモンと妻役の可愛い方のシシー・スペイセクがとてもいいです。
音楽はヴァンゲリスでした！知らんかった〜もちろん音楽もいいです^_^
カンヌでパルムドールとジャック・レモンが男優賞受賞。
ああ、やっぱり「Ｚ」が観たい、、！
