『疑いは晴らしてしまえば、確信に変わる』
詐欺師を騙す詐欺師と敏腕検事がタッグを組み、大物詐欺師チャン・ドゥチルを捕まえるため奔走する様を描くケイパームービー
『コンフィデンスマンJP』さながらの、大それた仕込み・仕掛けに騙されはするものの、如何せんネタのバラし方が性急過ぎる。実は〇〇が裏で糸を引いていた！〇〇が凄い仕掛けを用意していた！という凄味や雰囲気は何となく掴めるが、その凄さが100%伝ってこない作りで、只々勿体ない作品に感じる。
思うに、主人公的に何処まで状況を把握し、全員（観客含め）を掌の上で動かしていたのか？主人公的に何処までが不測の事態であったのか？今作のネタのバラし方ではその判断がつかない為、観ているコチラとしては、スッキリできない。主人公が凄いのか、偶々上手くいったのか判然としない為、カタルシスを感じられない。
詐欺師の他のメンバーも、盲目的に主人公に追従する協力者としか描けていない為、非常に勿体ない。アクションや演出はハイクオリティなだけに…残念
