ぶちょおファンク

ナイトスクールのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトスクール(2018年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★1.5 中盤★1.5 終盤★1.5

コメディーとしては
そこそこ笑えて楽しめた。
しかし作品のクオリティーとしては
そんなに高くもなく面白くはなかった。

散りばめられたテイストは良いのにどれも味付け、調理方法が大雑把で、
唯一ちゃんとしてたのは
校長先生の教育者としての成長くらい。

何が一番ダメって、学習障害のあるテディが夜間学校以外で勉強をしているシーンが殆どない、これに尽きる。

序盤にて映画『ロッキー』に使われた曲が流れ、
オレはてっきりロッキーのように
勉強が苦手なテディが必死に勉強して
GED(高卒)資格を取る
“スポ根”的な内容を予想し期待していました!

確かにロッキーのように打たれても打たれても前進しGED試験に立ち向かって行くテディの勇敢なシーンはあり、
最後は「エイドリアーン!」的な感動シーンを迎えますよ。
表面的には感動ですよ。

けど観てて全然盛り上がらなかったのはひとえにこのテディはジムワーク(教室)と試合(試験)だけで、
ロードワーク(学校以外)もスパーリング(友と力を合わせて勉強)もしなかったので
彼の頑張りがちっとも伝わって来ず、
ただ流れとしての面白さしか描かれていないからだ。

ロッキーの面白い点は、
壮絶な試合内容やその結果だけで感動するのではない。
そこに至る過程でのロッキーのたゆまぬ努力、
そこも観客は見ているので、
仮にロッキーが負ける試合であっても感動するんです。

ただの勉強嫌いでバカと思われたテディ、
実は学習障害がありました、
って軸は大変に興味深いし、
それぞれに問題を抱えた夜間学校の同級生らとの交流も悪くはない。

それらの要素、笑えて泣ける大感動作になり得た素材だけに
この程度に収まってしまっているのが惜しい。

同級生のおばさんがドラマ『24』でクロエ役の女優だった!

2020年43本目