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ある少年の告白のhoneyhollowのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.0
虐待矯正プログラムが純粋な(一応)救済なのかビジネスなのか政治なのか判然とせず(全部か)、それが入所者の意思の不明瞭さとシンクロして、全体を覆うディスコミュニケーションが深化していくのは「ザ・ギフト」から連なるスリルを漂わせる。スキャンダラスな題材にしては語り口を大事にしすぎてやや平板な印象があるものの、田舎の小金持ち然としたニコール・キッドマンがジャラジャラギラギラした服を纏わず上下ジャージ(それでもベロア素材だけど)で登場して啖呵を切るとこで、やっぱりニコール最強と膝を叩く。直後にちゃんと着替えてるのもさすが。でもEDのあの人は~のラストが否応なしにキモ。

アメリカ映画での定型的な親だか子だか誇りに思うってフレーズの墓場をみる感じでもある。
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