ゲイであることを打ち明けた息子の告白にショック受けた両親に進められ同性愛を“治す”という矯正セラピーに参加した青年が体験した驚愕の実態を暴いたノンフィクション小説を元にした人間ドラマ。同性を好きになったということだけで悪魔に取り憑かれた罪人のごとく全ての人格を否定するような言葉を四六時中投げつけられ別人になれと強要される矯正プログラムの実態は同じ人間として悲しかったですね。これが昔の話ではなく全米36州に現在もこのような施設が実在しているというのも恐ろしかったです。作品に重みを与えてくれたルーカス・ヘッジス、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ(太りすぎで最初判らなかった)、グザヴィエ・ドランなど俳優陣の熱演も素晴らしかったです。レッチリのフリーが出てたのにはビックリしたけどね。