回想シーンでご飯3杯いける

リトル・モンスターズの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)
3.4
何だか最近また復活傾向のゾンビ映画。ホラー描写はほどほどに、コメディ要素を大胆に盛り込むスタイルが近年のモードだけど、米英豪合作の本作では、幼稚園児がソンビランドに迷い込むという設定。

園児が遠足で訪れた牧場は、軍の秘密施設の隣に位置しており、ゾンビ・ウイルスに感染した検体が、子供を狙って襲い掛かってくる。しかし、引率の先生は「これはゲームですよ~。変な人達に捕まらないように逃げましょう~」と嘘をついて、あくまで楽しい遠足という体裁を貫き通す。この辺の手法は「ライフ・イズ・ビューティフル」っぽい。

正直、ゾンビ映画としてはそこそこの出来なのだが、園児の叔父でついてきたデスメタルのギタリストに関するエピソードが秀逸で、そこを軸にすると「スクール・オブ・ロック」みたいな味わい深いヒューマンドラマとして楽しめるから侮れない。あー、テイラー・スウィフトって海外ではこんな感じで親しまれているのか!