雑君

ニンジャバットマンの雑君のレビュー・感想・評価

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)
3.6
2019年5月 NETFLIX 神風動画のギットギトな作画に圧倒される。考えれば考えるほど隙とアラばかりな中身なのだが作画の熱量で「まぁいっか」「むしろ考えたら負け?」な気分になる。原作ファンはどう感じるのかなどと思うがそんな詳しくないのでわかりようもなく…でもロビンの造形はヤンチャすぎない?心配だ。巨大ロボ城、合体、とかそういうノリは特にツボではないので「あらまあ」くらいの気持ちで見ていた。ほぼでてこないが中世日本の庶民や風俗描写などは適当にちゃっちゃと描き捨てられていて、そこらへんと向き合うつもりは毛頭なく、ただただNINJYA世界的ビジュアルが欲しいのだという潔さがあった。いまどきアメコミヒーローモノは薄っぺらかった記号的存在に無理やり厚みをもたせようとして四苦八苦している(時に見た目とのギャップで茶番にしか見えなかったりもするが)ところに、1ミリの厚みもないキャラたちがただただゴージャスに暴れまわるというのは一周りして贅沢な娯楽なのかもしれない。シャザム!でもちょっと感じたなこれは。
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