ふぇり

結婚まで1%のふぇりのネタバレレビュー・内容・結末

結婚まで1%(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

タイトルやポスターから軽いラブコメだと思って観始めて、映画だし最後はどうせ相手の良さを再確認して終わるんだろうと思っていたらとても現実的なところに着地し切実な話になっていた。

ロマンティックではないにしろキュートなふたりを最初に見せられ、あの友達は何言ってんだとなったけど、そのキュートさも最後にアナに「ままごとだった」と言われこっちまでダメージを受ける。

お互いに愛しているけど他の幸せの可能性に好奇心が湧くのも人間だし結婚する前にわかって良かったのかもしれないけど、ふたりの浮気相手に対しても失礼なのでやっぱりふたりのやってることはそこも含めて子供っぽかったのかもしれない。

アナが気づいたことは結婚が人生を縛り付けるということなのか、それともウィルが自分を束縛する人だということなのかはハッキリ描かれなかったけど、友達に好かれるために小さな嘘をついたり、本当は嫌なのに彼女が他の男と寝ることを許可したり、そういうところも嫌だったのかもしれない。でも理屈じゃなくて他の景色が見えてしまっただけという気もする。残酷。

弟カップルの話も結局大切な話を聞いてもらえず、かといって無理に合わせてもらってもという話で、価値観の違いといえばそれまでだけどそれが許せるか許せないかで一緒に生きていけるか決まってしまう。

誕生日にプロポーズしてたら幸せに暮らせたんだろうか、それももうわからないよね。

ラブコメにしてはダン・スティーヴンスとレベッカ・ホールの演技良すぎない?と思って観てたら全然ラブコメじゃなかったやつ。

NYの街並みや素敵な部屋やファッションが好みで映像がものすごく好きだった。それにしてもポスター詐欺とはこのこと。
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