設定はファンタジックなのに描き方が淡々としていて不思議な映画。良かった。
母親も父親も「お母さん」「お父さん」という生き物ではなく名前のある一人の人間である、というのは大体の人が大人になってやっと気付くことなんだろうけど、これは子どもの頃の母親に会って気付くお話。ネリーが父親に子どもの頃怖かったものを聞いたシーンも良かった。
子どもの頃のマリオンがネリーより少し大人びているように見えるのも、マリオンの母親や自分の病気が身近にあるからなのかもと思った。マリオンとネリーがやるお芝居も大人っぽかった。
「秘密というのは隠すことじゃない、言う相手がいないこと」
「私が悲しいのは私のせい」