ほっきょくぐま

千と千尋の神隠しのほっきょくぐまのネタバレレビュー・内容・結末

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

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今日11月26日は「いいオフロ」で「風呂の日」です
お風呂が出てくる作品「千と千尋の神隠し」を鑑賞しました

日本の長編アニメーションで
監督は宮崎駿監督が務めています 

10歳の荻野千尋(柊瑠美さん)は両親(内藤剛志さん、沢口靖子さん)の仕事の都合で引っ越しすることになり、新しい環境へ馴染めるかどうか不安を抱いていました
両親と共に車で新しい家へ向かっている途中
道に迷ってしまい、怪し気なトンネルを見つけます
興味を持った両親に連れられ、不安の中トンネルへ入って行くと、一面緑の草原が広がっている場所へたどり着きます
美味しい匂いに誘われ、小さな川を渡っていくと突然異国情緒豊かな街並みが現れました
出来たての料理が並ぶ店を見つけた両親は、心配でたまらない千尋をよそに食事を始めます
千尋は両親から離れると道の先にある階段を上り、大きな橋のたもとで1人の少年ハク(入野自由さん)と出会います…


八百万の神様が湯を浸かりにやってくる不思議な世界…そこへ迷い込んだ少女が元の世界へ帰るため困難を乗り越え成長していく姿を描いた
長編アニメーションです



両親にくっついて一人では何もできない少女
千尋は少し甘えん坊な女の子です

まだ10歳ですからそれは当たり前のことかもしれませんが、学校で10歳というと半成人式が行われる年齢です
半分大人…これから10年かけて大人になっていきます

そんなときに迷い込んだ異世界で千尋は大人になるための大切なことを学んでいきます

両親を豚に変えられた千尋は元の姿に戻すため湯婆婆(夏木マリさん)の下で働き始めます

大人になるということは社会の一員として働くことです

ハクや釜爺(菅原文太さん)などの多くの神様の助けをもらい、一生懸命働きます
とても素直ないい子です

始めは挨拶もできなかった千尋ですが 河の神様を助けてから皆に褒められ、次第に自分で考え行動出来るようになっていきます

子どもにとって褒められることは何より嬉しいこと、大きな成功体験です
そこから自立が生まれます

カオナシのお金の誘惑にも負けず、大切なハクを助けるため錢婆の元へ向かった千尋は甘えて無気力だった頃の千尋とは違って見えました

そして釜爺のいう「愛」ある優しさで出会う人々、神様を助け、千尋自身も大きく成長していきます


大人の階段を上る一歩を踏み出した千尋
千尋の体験は夢のような物語でしたが
子どもたちは様々な実体験を通して大きくなっていきます

この作品も子どもたちの成長を促し記憶に残るひとつになると思います




悪いものが出てこない、忘れられないキャラクターがたくさん登場する、面白くて楽しくてちょっとせつなさも残る物語


千尋の迷い込んだあの世界を何度も訪れて観たくなる不思議な作品です🐖