もう何度目かの鑑賞かわからないが、わかりづらい世界観や子どもには理解しがたい難しさなどから、あまり評価は高くなかった。しかし今回の鑑賞でその深さに気づき、評価が一気に上がった。
もちろん宮崎駿監督の言いたいこと全てはわからない。思春期の成長や名前の大切さ、カオナシの意味など多くのメッセージが存在するが、たとえそれが理解できなくても楽しめる巧妙な作りになっている気がする。それこそが本作品のすごさであり、全世代から愛される所以なのだろう。国内の興行収入トップもうなづける。
見れば見るほど面白くなる、他にあまり類を見ない日本の誇る傑作アニメーション。
