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欲望のhamashuのレビュー・感想・評価

欲望(1966年製作の映画)
3.0
アナーキズムを掲げる若者たちと権力者によるドラッグパーティー。60年経った今と何ら変わりない。物語の裏で当時の時代背景を映し出している。

フィルムは事実を映し出す機械であるが故に良くも悪くも予想外のものが映る。今作の主人公はフィルムに隠された真実に気づきのめり込んでしまう。近年で言うと『フェイブルマンズ』が正にそれを描いていた。

パントマイムとは見えないものがそこに存在しているかのような動きをする劇である。ラストのパントマイム集団は、主人公が幻想に惑わされていたのかもしれないことを、パントタイムを通して象徴しているように思えた。ヤードバーズのstroll onのように散策しすぎた主人公は答えの分からない謎から抜け出せなくなったのだろう。
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