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欲望のyukkafilmのレビュー・感想・評価

欲望(1966年製作の映画)
4.3
20年ぶりに映画館で。前に観た時はただただ60年代のヒップなロンドンに憧れてて、正直あまり良さが分からなかったので、改めてみると面白いなと。

写真の中ではキリッとカッコ良いモデルも実際は品がなくて頭悪そうだったり笑するわけで、売れっ子写真家の主人公はそんな虚構の世界を創り出す生活に飽き飽きしてくるわけです。しかも毎日超酒浸りで、変な汗いっぱいかいてるけど大丈夫?って感じで笑
自分のゲージツは何たるや!を求め、町へ飛び出します。
そこで偶然ある出来事を写真に収める事に成功し、さてこれこそ真のゲージツだ!と興奮するのも束の間、全ては白昼夢のように消え去っていきます。
ポップカルチャーの熱狂の儚さや、真実と虚構なんて紙一重さっていう皮肉が面白いです。

今も現役で、スウィンギングロンドン時代を代表する写真家デヴィッド・ベイリーがモデルになっているそう。
私の好きなペギーモフィット、ぴちぴちのジェーンバーキン、ヤードバーズのライブなど貴重な映像も沢山で萌える!
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