正直、よくわからなかったです。
これを不条理と捉えるか、意味不明と捉えるかで評価が変わってくると思います。
ジェフベックが折ったネックに客が群がってましたが、それがライブハウスから路上に移動しただけでゴミ同然になってしまうシーン。
ある人から見ればお宝でも、また別の人からすれば無価値なものに見える。
この映画もそんな感じです。
流石にゴミや無価値とは言いませんが、自分にはそんなに合いませんでした。
台詞やBGMを削ぎ落とし、ひたすら映像(もしくは写真)で表現する点は感心しましたし、何処かシュールで不穏な空気はまるで安部公房の箱男を実写化したかのような異様な雰囲気を放っていました。そして主人公がナチュラルな変態なんですよね。イケメンなのに気持ち悪さを纏っているというか笑 中々良い素材が揃っている映画なので、それをもう少しわかりやすく描いてくれたらよかったなあと思いました。