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響 -HIBIKI-のkazataのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
3.0
これは……
"私、失敗しないので!"の「ドクターX」的な面白さですね。天才主人公に周囲の人達が振り回される系の。確かに、響ちゃんのキャラもグッドで面白い!

……だけども、
僕が映画で見たいのは、
失敗しないはずの主人公が失敗して、周囲の助けもあってそれを乗り越えて一回り成長する物語。

そういう意味では物足りない!
幼馴染み男子&文芸部先輩男子との間で当然巻き起こるだろうと思っていた恋愛エピソードが無いし、編集者と響との間で繰り広げられる(小説を巡っての)バトルも無い。だから結局のところ"独善的"なイメージになってしまう。

面白い原作&演出なだけにもったいない感じ。

どうせなら、響が蹴り飛ばす大作家先生は、"石原慎太郎"的な権力持ってる爺じゃないと!(笑)
しかも身体も弱ってたりして(そのくせ態度はでかい)、そんな人を殴ったら目撃者は引いちゃうんだけど、それを響はやっちゃう!ぐらいを希望します。
"倫理や道徳よりも譲れない想いが私にはある!"的なね。
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