幼いクンちゃんの成長を描いたハートフル物語。子供目線から親目線、子供から大人まで、幅広い層に向けられた細田監督節砲が今作品でも炸裂！特にお子さんがいる方には、劇中リアリティに描かれ、子育てやそれに対しての夫婦の描写は、共感しやすいんじゃないだろうか？
それに対し逆に独身で子供がいない方や、子供の癇癪や騒がしいのが苦手な人には、リアリティある世界観が故に、受け入れや感情移入が難い作品かもしれず、色々な視点から観れる十人十色の様な色々な意見がわかれるであろう、作品だとも感じた。
因みに、独身の自分は幼少期のノスタルジーを思い起こさせてくれたりもするような、懐かしい感覚であった。
物語は、タイトル見る限り｢未来のミライ｣妹の未来ちゃんが現れたりするため、タイムスリップ的な話か何かと思っていたが、そうではなく。クンちゃんが産まれる前の歴史やその後の未来などまるで歴史の教科書のように広がった世界と今の自分という存在の証明や、その先等。細田監督流のテーマとメッセージ性が下地になっていた。しかし、テーマを全体的に活かしきれていない感はある程度感じ、出来るなら冒険や別れのシーンは、もう一捻り欲しかったところであり、その部分に関しては惜しかったが、全体的には楽しめ考えさせられる作品であった。
この先、もし自分が結婚し、子供が産まれた際には再度、この映画を鑑賞し、今の自分の評価と感想がどう変化し、違っているのかもしくは一緒であるのか！？比べてみるのも、面白いかもしれないな(笑)
