SouAzami

未来のミライのSouAzamiのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.3
「子供はいつのまにか成長している」を細田監督によって表現した作品。

主人公のくんちゃんが駄々をこねる度に中庭の不思議な世界に吸い込まれて行き、その駄々を消化させるという無意識な自己啓発が行われる。

ハードルを下げて鑑賞した為、思ったほど悪くない作品でした。
不思議な世界では未来の妹をはじめ、過去のお母さんやお爺さんが登場します。個人的にそれぞれの話をもう少し掘り下げて欲しかった。特にお爺さんの話はとても良いです。お爺さんの話だけで映画一本作れるレベル!細田監督の渋い表現はとても好きです。お母さんの猫が嫌いになった理由ももっと尺を割いて欲しかった。

今回のターゲットが本当に謎。自分はくんちゃんと同じ兄と妹の二人兄弟の環境だったから共感できる部分も多かったけど、他の人には駄々をこねるわがまま坊主にしか思えないのかもしれません。
子供向けの表現が多いと思わせつつ一気に大人向けの表現が出てくる。新幹線のシーンはトラウマレベルで怖いですね。駅員の無機質な感じとかサイコです!
あと30分あればうまくまとまった作品になったのかも。
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