Ryota

未来のミライのRyotaのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
2.7
サマーウォーズ以降の一貫して家族を取り上げる細田監督のスタンスと、”今作の生命の繋がりや、多くの人の人生の上に今がある”というテーマも好きだ。

しかし作品自体は全体的に大人向けで抽象的な表現が多い一方で、家族で楽しめるようにしたのか、展開はやや子供向けな感じがしてしまい中途半端な印象。後ろの席で見ていた子が、観終わった後に”意味分かんない〜”って言ってたけど、確かにそうだよね・・・。
逆に大人は昨今のドラえもんにあるような陳腐なギャグに興醒めしそう・・・。

プロットの構成もまとまり感が無く、無理やり最後の”ミライちゃん”の台詞で締めくくった感が否めなかった。(言いたいこと全部台詞にしちゃうのって映画じゃ一番やっちゃいけないんじゃ・・・前作も確かその辺、気になった印象があったな)

とは言いつつも、描かれる素敵な家族にはほっこりさせられ、所々ウルっとさせられる、日々を前向きになれる”何か”、心の栄養をくれる作品ではありました。歳の近い兄弟のいる人は尚の事、共感できる部分が多いんじゃ無いかと思います。


”そこそこで良いの、最悪じゃなければ” お母さん良い事言うなぁ。

次作に期待です。
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