Ryota

スティルウォーターのRyotaのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
4.0
娘の冤罪を晴らす為に一人異国の地フランス マルセイユで奮闘する主人公のビルと、そこで出会う母子との交流を中心に物語は展開していく。
寡黙で不器用だが心優しい平凡な男ビルをマット・デイモンが好演。
多くの問題を抱え悶々とした人生を送ってきた彼が、母娘との交流の先に安らぎを見出していく模様が丁寧に描かれており、物語に引き込まれる。

母娘との幸せな時間を過ごしつつも、次第に娘の冤罪の真相に近づいていくビル。
ラストシーン、全てを受け入れた暁に発するビルの言葉がとても胸に刺さった。
ミステリードラマの良作。

しかしながら、分かってはいても、どうしても序盤までは「この男、実は只者ではないのでは?」というような考えが頭を過ぎってしまう私の中のマットデイモンへの偏見をどうにかしたい・・・。
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