あおい

15時17分、パリ行きのあおいのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.7
その行動は勇気ではなく、定められた使命…

クリント・イーストウッド監督最新作は、日常に迫るテロの脅威を描いた作品。主要キャストはみんな事件のその場で犯人に立ち向かった本人たち。

キャストが本物ということや、ほぼドキュメンタリーのような撮り方も相まって、まさに日常を切り取ったような映画でした。でもやっぱりイーストウッド監督、ほのぼのさせといて見せるところは抜かりない。

事件までを、少年時代、青年期から社会人、そして現在と段階的に描きながら進んでいくスタイルで、一貫性があり、そして飽きがこなかったです。挟まれるテロシーンが、忍び寄る脅威を上手く表現していて、適度なドキドキも感じながら観ることができます。

そしてタイトル通り、近づく15時17分。時間的にみたら全体の10分の1にも満たないくらいやのに、ガラッと変わる日常に同じ映画とは思えんくらい衝撃的。

斬新なキャスティング、作り込まれた脚本、そしてそれらを90分ほどでまとめてしまう構成力。監督の手腕がまたしても発揮された作品。

今回のファーストデイ、観たい作品迷うほど今日公開作品多すぎ( ^ω^ )

2018年劇場鑑賞10作目
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