りのあ

15時17分、パリ行きのりのあのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
4.0
予告を見て楽しみにしていました。

2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」で現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたドラマ。

すごくないですか?
実在の事件の映画化は何作も見てきたけど、主人公の3人を本人が演じるなんて。
しかもかなり自然で上手かったですよね。もっと下手なのかと心配していてごめんなさい。きっと気心の知れた3人が一緒だったから自然に振る舞えたんだろうな。
テロの起こった部分がメインかと思いきや、3人の子供の頃から事件までを丁寧に描いているからこそ、どうしてテロの犯人に立ち向かえたかが理解できるようになっている。

実際にあったことの映画化って、よくラストにご本人の映像だとか写真とか出てきて、あ〜本当にあった出来事なんだなって改めて実感したり、演じた俳優さんが美人やイケメン過ぎて、全然違うやん!とツッコミを入れたりしてますが、今作はそれすら本人だから!もう素晴らしいというしかありません。

それぞれのお母さんや、旅先で知り合った人とかは流石に俳優さんだよね?(笑)
ヨーロッパの観光地がたくさん見られたのも良かったです。


2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。映画は、幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことができたのかを明らかにする。
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