にゃんこむ

15時17分、パリ行きのにゃんこむのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.8
止めていなければ大惨事になる事が予想されたテロ事件を、未然に防いた三人の若者。その若者たちわ、幼少期まで遡って映画化した作品。
もっとサスペンス的なドキドキする作品かと思っていましたが、ヒューマンドラマが主。いや、ドキュメンタリー??
前半はずっと過去映像が流れていると思いきや、事件当時の映像がたまに差し込まれたりするので、飽きずに見ることが出来ました。
……正直なところ、前半の流れのまま終わるんじゃないかと思って心配していましたが杞憂でした。

物語の主要な方々がまさかの本人出演。
役者さんと言っても遜色ない演技が凄い。

前半のストーリー、どれか一つでも欠けたら列車事故を止められなかったかもしれない。
スペンサー一人をとっても、軍務に着いて人を助けようという思いが無ければ事件を前にして、何も出来ないかもしれない。さらに希望通りの就職が出来ていれば列車に乗っていなかったかもしれない。他の二人にしてもそうですし、三人で旅行したからこそあの列車に乗った運命なのかもしれない……。
そう思うと、とてもとても深い映画だと感じました。
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