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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」のKのレビュー・感想・評価

4.5
2回目の鑑賞。
ドラマ版を昔観た。
ドラマ版は観たのが前すぎてもうほぼ記憶がなくて、1回目鑑賞後に1話だけ再鑑賞したけど、ドラマの方が観やすいというか、分かりやすい気はする。


舞台は暗く、夢のような、幻のような、夜の闇をさ迷っているような、海の底を漂っているような……。そんな雰囲気。

それぞれの深い深い苦しみ、絶望、悲しみ、孤独。

当時の社会的状況、宗教、人種、病、性と生。

「愛の意味が分かる!?」
でも結局はこれを問う物語なのかな。
愛が手からこぼれ落ちる、愛を求める、愛とは何か答えを探す。

ダンスシーンで泣いてしまう。


舞台だとお客さんの反応が聞こえるから、「へぇ、こういうところで笑うんだ」っていうのは新鮮。


私は政治、モルモン教の知識がなくて、その辺の理解度が低い。(けっこう致命的かも)


キャスト陣は本当に皆素晴らしい。
アンドリュー・ガーフィールドは前から大ファンだけど、惚れ直した。彼は自分のハマる役がよく分かってると思う。
皆良かったけど、後は特にジェームズ・マカードルが印象的かな。ルーの愛と恐怖と後悔。愛ゆえの恐怖と後悔だよね。プライアーを思うと酷いけど、でも気持ちは分かる。


(2018/2/5)
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