ここ数年の間に韓国映画をかなり観てきたけれど、有名なイ・ビョンホンが出演している作品を観るのは、実はこれが初めて(例外でアメリカ製作のマグニフィセント・セブンは観ているけど)。
元チャンピオンで現在は落ちぶれたボクサーと、自閉症ながら天才的なピアノの才能を持つ弟の交流を描く作品という事で、いかにも映画らしい設定は好み。コメディ・テイストと、ストーリーに広がりを持たせる脇役を交えながら展開する構成も王道だ。
ただ、ほぼ全ての登場人物に泣かせる設定があるのはToo Muchだし、肝心のピアノの選曲や演奏がイマイチなのも頂けない。練習で弾く曲と本番で弾く曲が違うのは、音楽を題材にした映画として、とても残念な部分。