ちびねこ

人魚の眠る家のちびねこのネタバレレビュー・内容・結末

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

リピートもの。
凄く重いテーマでしたが良かったです。
まだ幼い脳死の娘をこのまま装置を付けて何ヵ月、何年も生かすのか。
それともドナーを待っている子供達に臓器を提供するのか。
これほど残酷な二択があるのだろうか。
それも脳死と認められるには臓器提供の場でしか無いと言う。
今の状態では脳死かどうかも分からないまま。
でも心臓は確実に動いている。
親はこれを「死」と認められるのか。
因みににじゃあお年寄りとかは「脳死」って無いのかな?
臓器移植ってしないですよね?
知らなかったです。

ほぼラストで薫子は瑞穂に包丁を突き付けます。
そして「生きてるのか死んでるのか法律に国に決めて貰う。死んでいて技術で外見を保っているだけなら私は無罪。でも生きているなら私は喜んで刑に服します。瑞穂は生きてた、ってお墨付きを貰えたんだから!」
って大声で怒鳴ります。
このシーン、めっちゃ好きです。
周りに「もう死んでる」「生きてない」って言われて、もう半狂乱の精神異常者にしか見えない。
ここ、篠原涼子の演技が凄く上手だと思ってるんですが、原作ではどのように書かれているんでしょうね。

ラストで瑞穂の葬儀の時に、和昌が医者に、「やっぱり心臓が止まってからじゃないと死を受け止められない」って言います。
そしたら医者が、「じゃあご主人にとって娘さんはまだ生きてるって事になりますね。この世界の何処かで彼女の心臓は動いてますから」

んで、ここは必要なのかそうじゃないのか分からないけど、瑞穂の心臓を移植した男の子が登場して播磨家が土地だけになってなにもかもが無くなっている所に行きます。
これは、どういう意味なんだろう?
元々、ここに住んでいた瑞穂に会いに来たのかな?(絶対にあり得ないはずだけど)
そして、何故 家が無くなって更地になってたんでしょうね。
ちびねこ

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