さすらいの用心棒

猫は抱くもののさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

猫は抱くもの(2017年製作の映画)
2.4
今はスーパーで働く元アイドル(沢尻エリカ)と、自分を人間と勘違いした猫(吉沢亮)の物語。

『水曜どうでしょう』の名ディレクター「藤やん」こと藤村忠寿氏が出演していたのでそれだけを目的に見たけど、残念ながら出番がほぼ皆無だった(笑)
舞台、アニメーション、ミュージカルなど、多様な手法を用いていて楽しい映画になるはずなんだけど、「猫」を押しているわりに猫はまったく出てこないし、期待していたハートフルな要素もゼロ。なりたい自分になれなかった元アイドルの心の鬱屈をひたすら見せられ、心情的に辛くなるうえに説明不足と展開のなさで非常に退屈な映画だった。
犬童一心監督は『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』まではよかったのに『ゼロの焦点』でゴミみたいな映画を生み出し、それに続いて本作。このあと公開される監督作『引っ越し大名!』『最高の人生の見つけ方』は大丈夫だろうか。