しいだけるん

1987、ある闘いの真実のしいだけるんのネタバレレビュー・内容・結末

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

意外に隣の国の歴史を知らないということを痛感させられた。1987年というとたかだか34年前のことだ。韓国は軍政下にあり、ひとりの大学生が公安の拷問で死亡したことをきっかけに、全国で民主化運動が活発化していくという、国のターニングポイントとなった事件を描いた実話ものだ。ラストではまたもやデモ隊により大学生が殺害されるが、これも実話であり、なんともやるせない。軍事政権の非人道性というものと、欠点もいろいろ指摘されるがやはり民主国家は素晴らしいということを改めて再認識させてくれる良作だと思う。
なお、公安に最初に鉄槌を下す検事は「神と共に」の主役ハ・ジョンウが演じていたが、ひょうひょうとした正義漢が実に似合っていた。