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1987、ある闘いの真実のまるまるまるのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
3.3
1987年といったら37年前である。この頃、自分は22歳。2年後バブルがはじけるとも知らず、刹那な熱狂の中で呑気に青春を謳歌していた。こんなことが起きていることも知らず。この30年前に安保闘争中、樺美智子さんが亡くなったことも薄れゆく浮かれた世の中で。改めて第二次世界大戦〜朝鮮戦争を経て、韓国が本当の民主化を迎えるまでの困難を思う。もちろん原爆投下や度重なる大規模空襲や沖縄の地上戦と痛すぎる痛みを受けたが、その後の清算に於いて少々、日本は何かそういった部分をすっ飛ばして、まさに今本当の困難に突き当たっているのかもしれない。そんなことを思う。そして過去の歴史を乗り越えて、アジア近隣の国々と日本に友好と平和が続くことを祈る。映画的観点からは、光州事件を題材にした『タクシー運転手』の方が響くものがあったが、この映画は史実として重く心に響いた。
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