幕のリア

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイの幕のリアのレビュー・感想・評価

3.6
以前機内で不覚にも爆睡。ようやく。

監督こそ知らん人に変わったものの脚本は「ウインド・リバー」の監督脚本を手掛けたテイラー・シェリダンが続投。

前作を貫く不穏のインパクトは下記の理由からだったろう。
当時まだ馴染みのないメキシコ国境地帯の現実をまざまざと認識。
エミリー・ブラント演ずる主人公の蚊帳の外ぶりに、問題解決の泥沼に絶望。
私怨の落とし前でもないデルトロの凶行が虚しくエンディングタイトルにオーバーラップ。

聾唖者とのコミュニケーションを丁寧に映すシークエンスが印象的。
まともな会話が必要無い暗殺者が唯一向き合えるのが声無き民の声ということか。
何気無い会話の内容が痛々しくも暖かい。

本作は精緻なストーリーにしてエンタメ要素が高まり、テイストは似てるようで全く異なる。
作戦の遂行ありきで騒々しくドラマティックに演出してしまえば、荒唐無稽に転じかねない危うさが気にはなった。

それでも原題を考えれば次作に繋がる動機付けも含めてこれ以上なかったとは思う。
次作のタイトルはビシッと「シカーリオ」でお願いしたい。

〜〜

先日サバゲーやった勢いで近々エアガンの射撃に行くつもり。
デルトロ撃ちに挑戦やで。


今日の一曲
Madonna - Borderline

https://m.youtube.com/watch?v=rSaC-YbSDpo
幕のリア

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