人たらしにしては、どうにも魅力の伝わりにくい主人公の人物像に困惑。
超売れっ子作家らしいが、作品はセックス描写ばかりらしいし、いい歳こいて享楽事にしか興味は無いらしく、全く魅力が伝わってこない。
人生は自殺と離婚と子供を打ちのめす事、とか言ってるし。
"こわれゆく女"の世界と異なるマルチバースから飛び出たような本作の奔放で出鱈目なジーナが、弟たるカサヴェテスの家に転がり込んできてから、スラップスティックな展開となり、やることなす事、カオス状態に。
その割に"バランス"がどうこう何度も言ってる。
ナンセンスな笑いにますます混乱するなか、何がラブストリームスなのか訳わかんまま終幕。
カサヴェテス恐るべし。