翼

万引き家族の翼のネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

きっつい。

個人的にはとても普遍的な家族の物語なんです。監督にその意図はないかもしれないけど。

子供は親を選べないし、じゃあ子供が親を選んだらどうなる?
普通の(というより血の繋がった)家族でさえ難しいことなら、赤の他人なら尚更。



・・・とでも言うと思ったか!?


親が選んだ子供の全てを知れるわけではないのと同じように、子供が親を選んだところで親の全てを知れるわけではないんです。
親とか子供とか母親とか父親とか、その名前や役割を僕らは知っているけれど、名前や役割を知っているだけでその本質を知れる人はいったいどれくらいいるのかな。なんて。
人は、親や子供や母親や父親である前に一人の人間であって、絶対的に理解し得ないことがあるんだけど、それをわかった上で(許容するしないに関わらず)この人がいい、と選ぶことができたなら、それは確かに絆だと思う。
それは血の繋がった家族でも、そうじゃなくても同じなんです。
仲間のことを「身内」と呼ぶのもきっとそういうところからきてるんだろうと思います。

よくわかんなくなっちゃったけど、とりあえずしんどかった。
手放しで最高だなって誉めたたえます。
安藤さくらさんマジすげぇ。
あとお金もらっておいて使わずに溜め込んでいたおばあちゃん…なんのために溜めていたのか。ここまでくると「使わなかった理由」に愛を感じます。


しっかし、カンヌが好きそうな映画だなーw
翼