あまんだ

万引き家族のあまんだのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
5.0
色々な気持ちになりすぎて、考えがまとまらないが、まとまらないまま、思っている事を残しておきたくもあるので、そのまま書きます。

あまり、恵まれない生い立ちであることが推測される事とか、それでも誰かと出会い、誰かを大事にする事とか(依存と紙一重であったとして)、安藤サクラ、りんちゃんに、リリー・フランキーは、祥太に幼い時の自分を重ね、自分が親にそうしてほしかったように二人に接し、同時にそこには、子供二人が自分達の実の子供であったらという愛情も確かに感じ、樹木希林には、酸いも甘いも噛み分けた、年長者の優しさと貫禄、しかし同時に、松岡茉優を囲い混むことで、折り合いをつけられない愛憎、復讐心と言う生臭い人間味を感じ、松岡茉優には、実親の姉妹関差別からの悲しみと屈折を感じ、その他の登場人物からも、ぎりぎりのところで必死に生きている辛さを感じ、ひょっとして、普段目にするニュースにも、各々にしかわからない事情があっても、個の感情を伏せて、表面の事実のみ伝えられ、そこだけで「ひどいなあ。」とか、責任感の無い感想を口にしているかもしれない自分に気付き、何とも沸き上がるこの感情をどう言えば言いのかわからない。
わからないが、ただ、この映画に出た役者の方々は、本当に素晴らしかった。
めちゃめちゃひきこまれたから。そして、感動なのか何なのか、今自分がどう思っているかわからないくらい胸をうたれているから。
あまんだ

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