日常的に万引きをしてなんとかぎりぎりの（というかアウトだけども）極貧生活の中で助け合い笑って生きる彼らの生き方を見て家族の在り方を考えてしまう。それぞれの自然な演技で惹き込まれていっちゃうよね。
祥太とりん（じゅり？）のふたりの姿が貧困問題や虐待の象徴でもあり同時に救いでもあるように思える。
ふたりには強く生きていってほしいと切に願う。
ほぼ血のつながりのなく口も悪い彼らだけどお互いに支え合い笑いながら生きる姿は血のつながりなんか超えてそのへんの家族よりも家族らしい。娯楽にかけるお金はなくとも海で遊んだり家からまともに見えない花火を楽しんでる姿は普通の家族そのもの。
「子供にはねぇ…母親が必要なんですよ」
「母親がそう思いたいだけでしょ…？」
犯罪者だからしかたないとはいえ取り調べでの扱い（言葉遣い）に不快感を覚えた。正論ではあるけど一般論でのキレイ事を叩きつけてるだけのようで。
「あなたが産めなくてつらいのはわかるけどねぇ…」
池脇千鶴さんうまいなぁ…めっちゃ腹立つわ言い方と顔…
正論だけど言葉が薄っぺらいというか信代の気持ちを考えると殺意すら沸いてくるあの見下した感じ。これが世の中の声というか一般論なのかな…。
