にゃんこむ

劇場版 幼女戦記のにゃんこむのレビュー・感想・評価

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)
3.7
同名の小説が原作のテレビアニメ『幼女戦記』の劇場版。
総集編ではなく、テレビシリーズの続編になります。観ようと思っている方は先にアニメの方を見ることを強くオススメします。

テレビシリーズを通して見ていて面白かったのと、岩波さんが音響監督をしているので鑑賞しました。
音響監督が知らない人であればたぶん観ていなかったかも……それくらい岩波さんが関わってる作品はハズレ無いのでオススメです。
本当に音響が素晴らしかった!戦争モノなので、臨場感ばっちり。砲撃の度に身体に響く重低音が最高でした。戦闘シーンの作画もクオリティ高い!

タイトルから萌えアニメのように思えますが、幼女の中身は神様から罰を受け転生した合理主義で冷血なおっさん。
見た目が愛らしくかわいい幼女がとんでもなく外道で強いのが面白い!!
普通は血も涙もない敵を倒すのが主人公だと思うのですが、この作品はその逆。血も涙もない幼女の皮を被った悪魔が敵国の人々を圧倒的火力で蹂躙します。
しかし、たまにはピンチになったり、後方勤務を希望していたのに上手くいかないのはお約束。

転生先の世界はこちらの世界と似ているようで少し異なる国家があり、銃火器だけではなく魔法も発展した世界。そこで孤児として生まれ育った幼女(中身はおっさん)は魔術の才能を見出され、幼い頃から軍でコキ使われてしまいます。
しかし、現世での戦争知識を転生後の世界で生かし上層部に作戦を提言したり、実践での判断力と度胸でどんどん出世。おっさんを転生させ不遇の人生を歩ませようという神様の期待を裏切り、後方勤務をすべく日々任務をこなします。

ストーリーはテレビシリーズの延長線で、あまりアニメの『劇場版!』って感じの盛り上がりはありませんでした。
しかし、映像や音響は確実にテレビシリーズから進化しています。映画としてというよりアニメ作品として面白かった!
続編期待しています!!
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