物語世界の時間軸よりも後の時代に新聞記者がドラマの中心人物について取材して回るっていう語り口は『市民ケーン』よね。ストーリーもそやけど作品の作りが骨太なのよね、幼女戦記。
やっぱ転生設定いらんのちゃうかなぁ？転生だの異世界だの、ストーリーテリングのドーピングに安易に手を出したらあかんのやわ。
https://twitter.com/syuhei/status/1398278659555827719?s=20
作画と美術はほぼテレビ版のクオリティだけど、魔導大隊が縦横無尽に飛び回る戦闘シーンは見応え十分。ストーリーはいきなり南方戦線から始まるのテレビ版視聴は必須。
今作では3つの作戦が展開され、いずれもターニャ隊が活躍するわけだが、惜しむらくは戦闘シーンのヒリつきが弱い。せっかくの劇場版なんだからもうちょいシビアでもよかったかなー。
戦記モノの醍醐味の一つは、主役周辺の主要キャラがいつ戦死するかわからないというドキドキ感にあると思うんやが、ターニャ隊が遭遇するピンチの切迫感がテレビ版より薄れていたのはちょっと残念。九死の描写があればこそ一生を得た描写が輝く。
原作は読んでないのでこの先の展開はなんとも言えんけど、ひとまず今回の劇場版は作品世界の中で展開する世界大戦が苛烈さを増して続くことが強く示唆されて幕を閉じた。続編を楽しみに待ちたい。
魔導大隊の戦闘描写はめっちゃカッコよかった。特に術式化した銃剣でノイマンが戦闘機の片翼を切り裂くシーンはジェダイっぽくて最高だった。超カッコよかった！
パラレルワールド戦記モノ大好き。現実的な武装・戦術・戦略に魔法とかの不思議要素が組み込まれてるのが特にたまらん。この点、『皇国の守護者』は大傑作…になるはずだったのに、惜しいことしたなぁ。つくづく残念でならない。
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