傑作アルバム『狂気』をリアルタイムで聴き、遡って初期のサイケ時代も好きになったピンク・フロイドのファンとしてはこのロジャー・ウォーターズという人物、創始者のシド・バレットからバンドを引き継いで私物化し潰したという印象が強い。
コンサートの終盤ではナチスに似た格好をしてマシンガンを撃ちまくるパフォーマンスを見せるが、この辺りも独裁者の雰囲気を匂わせていて気にくわない。
ステージの演奏とは真逆のヒップホップのコンサートにでも来たような観客のノリ具合も何か変。
というわけで、ウォーターズの自己満足に付き合わされるだけの2時間だった。
