ヨッシー

TAXi ダイヤモンド・ミッションのヨッシーのレビュー・感想・評価

2.5
『ここまで馬鹿過ぎると一周回って面白い🤣』

リュック・ベッソン製作の人気カーアクションコメディシリーズ第5弾。

パリから左遷された凄腕刑事と伝説のタクシー運転手の甥がコンビとなってダイヤモンド強盗に立ち向かう。

監督と主演はフランク・ガスタンビド。共演はマリク・ベンタルハ。

吹き替え版で鑑賞。

ご存知リュック・ベッソン率いるヨーロッパコープの人気?シリーズの最新作。

ちなみに『TAXI』シリーズは今まで一切見たことがなかったので、今回に備えて1作目だけ鑑賞済み。

同じカーアクションの映画シリーズで言えば『ワイルド・スピード』や『トランスポーター』なんかが有名だけど、この『TAXI』シリーズは他の作品に比べてコメディ色が強いのが特徴。
コメディと言っても正直レベルはかなり幼稚でバカみたいなネタが多い。

特に今回のネタのバカさはたぶんシリーズ1じゃないかな?(他のを見てないから断言はできないけど)
登場人物は警察から悪役に至るまでもれなく全員バカだし、かなり下品なネタも多数。特に序盤の主役2人のカーチェイスの徳のゲロの吐き方はもう「バカじゃないのww」と思ってた🤣
他にもマリク・ベンタルハ演じるエディがブリーフ一丁の汚ねぇ体で踊るシーンを割と長く見せられるという地獄のようなシーンもあったり。

内容があまりにもバカだから話のツッコミどころなんていうのはあげたらきりがない。
これは細かいことは気にしてはいけないタイプの作品。

なんだけど、個人的にはここまでバカを貫き通してくれるなら、もう余計なことは考えずに頭空っぽにして見られたので、割と楽しめた。あまりにもバカなネタの数々も意外と僕の好みに合ってたのもあるかも。

あとは主役2人以外の警察官のチームメンバーが全員バカで役立たずなんだけど、ユニークなキャラが多くて割と好き。

ただ、コメディ以外の部分では不満は多い。
カーアクション映画としては特に突出したところはなく普通。アクション映画としてみればかなり物足りない。
主役2人のバディムービーとしても少々物足りない。2人の掛け合いはそれなりに楽しいんだけど、シルヴァンの方ばかりが有能に描かれすぎてて、バディで勝った感じがイマイチしない。ぶっちゃけエディは横に乗ってただけ。せめて一つぐらい彼に重要な役目を与えて、バディでの勝利という感じを出して欲しかった。

という事で、決して映画としてのクオリティ自体は高くない、というよりかなり低い作品なんだけど、個人的には意外と楽しめた作品だった。続編があるならちょっと見てみたい。
ヨッシー

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