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天才作家の妻 -40年目の真実-のharuのレビュー・感想・評価

3.5
天才作家のダンナ様を持つ嫁の苦労。

夫がノーベル文学賞を受賞しちゃったので、授賞式に夫婦揃って出席しようとストックホルムへやってきたジョーン。そこで夫の不用意な一言にイラっときた奥様がこれまでの不満を爆発させる話。

夫婦の秘密自体は簡単に予測はつきますが、それに対するジョーンの複雑な気持ちがかなり丁寧に描かれていて泣かせにきてるな!?って感じです。(今回は機内だったので耐えました)
テーマは男女不平等時代の才能ある女性たちの生き方なんですけど、もちろん愛はあります。というか始まりはそうだったのかもしれない。しかし根底にはこの時代で自分の夢を叶えるための唯一の手段として、ジョーンはこの生き方を選んだのではないかと思います。ここで大事なのは彼女に相応しい夫の存在ですが、ジョーンの夫はまさに適役!(でもちょっとバカ)時代先取りしてました。
性別で役割すら決まってしまう時代。今じゃ考えられないですけど、芸術の世界にも「男らしさ」「女らしさ」があったというのはびっくりです。
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