フランス発、食人思考の青年がベジタリアンの美女に一目惚れする短編ムービー、『美味しい美女』(2017)を鑑賞しました！
フランス語での原題は、"belle à croquer"。専門ではないのでそこまでフランス語に詳しくはありませんが、"belle"は、｢美しい/素晴らしい｣といった意味の言葉で、"croquer"は日本語の擬音を使えば｢サクサクと/バリバリと食べる｣といった意味を持つ言葉です。
"Je t'aime a croquer "で、慣用句として｢食べちゃいたい程に貴女を愛してる｣といった表現も存在します。フランス特有の愛の表現、すごく素敵ですね。まあ本当に食べてしまうのはこの作品の中だけだと信じたいですが…笑 フランス出身の方がいたら実際恋人を食べるのか否かを是非教えて欲しいです…！w
主人公の男は食人に快感を見出す程の肉好き。しかし愛した女は人参のコスプレまでしちゃう極端なベジタリアンの美女。｢食｣という本能と、｢愛｣という道徳の、まるで絵に描いたような二律背反が、約15分という短時間で伝わってくる事がまず凄いです。主人公のダメな感じもなんだか愛おしくなってしまった…w
切断の表現に加え、彩度の高いモスグリーンやマルベリーパープルを基調とした画面など、情報量が多いはずなのにも関わらず、なぜだかサクッと観られる興味深い短編でした！
Vous pouvez voir croustillant！
